果南ちゃんを応援するブログ

僕は果南ちゃんがだいすき!

電車嫌いが語るHAPPY PARTY TRAIN

 

電車が嫌い

とにかく電車が嫌い

 

脇腹を肘で殴る行為が正当化される無法地帯

 

隙間もなくみっちりと詰められて

珍妙な臭いのする人間から逃れることもできない

 

荒れ狂う年寄り
人の心を失った年寄り

 

電車っていうのは人を暴力的に変化させる兵器だ
思いやりの心を奪う機械 

 

電車、比喩的な意味でも嫌いだ

 

目的地を変えられない
敷かれたレールの上しか走れない
乗っているとなんだか積み込まれた家畜のような気分になる

 

とにかく電車が好きじゃない


高校は自転車で通えるところを選んだ
偏差値が若干見合ってなかったけど何より電車に乗りたくなかった

 

自転車で通える範囲に希望の学部がある大学がなかったから大学時代は嫌いな電車に
週に何回か
仕方なく乗ってた

ラッシュの時間には被らなかったもののそれでも毎日鬱蒼とした気分だった

 

大学四年生の秋の終わり頃だったかな
だいすきな果南ちゃんがセンターになった

 

嬉しくて仕方がなかった

 

どんな楽曲になるんだろ
分かんないけど絶対素敵な楽曲になる
そう確信してた

 

就活が終わらず疲弊した毎日の中でそれだけが私の心の支えだった

 

しばらくして果南ちゃんがセンターを務める楽曲のタイトルが「HAPPY PARTY TRAIN」に決まった

 

「HAPPY」そして「PARTY」というくらいだからきっとアップテンポの賑やかな曲なんだろうなと勝手に思っていた

「TRAIN」の部分は大して気にしていなかった

 

それから程なくしてMVが公開された
旅行中だったため友人のスマホでそれを見た気がする

 

実を言うとそのときのことはあまり覚えていない

 

果南ちゃんのパートから始まること
果南ちゃんが確かにセンター張ってること

 

そのときはそのくらいしか分からなかった

 

その後もあまりMVは見なかった
じっくり見てしまうと、このあとに続く辛く苦しい日々の楽しみが薄れてしまうと思ったからだ

待ち受ける入社式を前に私はいつになく弱気だった


新社会人になった
大嫌いな電車に毎日乗らなきゃいけなくなった
毎日泣いてた

 

嘘です
泣いてはいなかった
でも毎日泣きそうだった

 

 

嘘です
へらへらしていたよ
へらへらしていたけど心はいつでも泣きそうだった

 

そしてとうとう4月4日が来た

心待ちにしていたフラゲ
同期の飲み会の誘いを颯爽とかわして私は某CDショップに急いだ

 

きっと楽しいはず
いつだって泣きそうな疲れた私を救ってくれる
そう思っていた

 

家に帰り特典を開封
もちろん果南ちゃんは出なかった

 

知ってたよ

自引きした試しがないもん

知ってたよ、知ってたけどちょっと泣きたくなった

 

一通り撃沈したあとDVDをプレイヤーに入れた

 

いつになく弱っていたから

 

「想像してたものより良くなかったらどうしよう」
「今日まではこれを楽しみに頑張れたけど、これを見終わったら私、明日からまた頑張れるのかな」
「どうやって頑張るのかな、頑張れないかもしれない」
「見ないでおこうかな」

 

そんな気持ちもどこかにあった
少し躊躇いつつ再生ボタンを押した

 

 

正直

 

 

 

バカだった
何も心配いらなかった

 

バカめ

ぜんぶ良かった
何もかも大好きだった
好きが溢れて止められなかった


考察を始めるわけじゃない
そんなのは頭のいい人がいっぱいやってるので私はやらない

ただ感じたことだけ書きます

 


なんだか
いつから可能性に蓋をしていたんだか

 

電車って目的地を変えられない
敷かれたレールの上しか走れない超ヤダ

 

誰に言われてそう思ってたんだか分かんないけど


何かに呼ばれて、沼津を出てどこか遠い駅、終いには銀河へ、

レールなんかなくたって、どこまでも自由に走っていける、そんな果南ちゃんたちがMVの中にいて

 

終いには、って言い方はよくないな
あのMV内の最も遠い場所が銀河だっただけだな
その果てそのずっと先までも果南ちゃんたちは行けるんだろうな


四季、自分たちを取り囲む風景すらも自在に変えてしまう果南ちゃんたちがいて

 

一体幾つの事柄から逃げてきたんだろうな

大体環境のせいにしてきたな
文句ばかり言ってたな

 

電車に押し込まれて、積み込まれた家畜の気持ちを勝手に理解した気になってたな

 

失望で濁った瞳で物事を判断してたね
期待で輝く瞳なら見えるって果南ちゃん言ってたよ

 

 

いつから変化を楽しめなくなってたかな
ワクワクだらけ、ハラハラし放題、果南ちゃんのパートではないけど、後頭部を鈍器で殴られたような衝撃が走った


果南ちゃんたちは寂しげな秋の景色も凍てつく冬の寒さもぜんぶぜんぶ変えていけてるじゃん

みんなみんな楽しめてるじゃん

 

凄いよね

 

そりゃね
だって二次元のキャラクターだからね

 

って言えば終わりだけど
でも違うんだよね

 

果南ちゃんはどこにでもいるフツーの
フツーよりむしろもっともっとパッとしない田舎で育った
なんの特殊能力もない至ってフツーの高校三年生なんだよ

 

 

多分その子に出来て、
みんなに出来ないことなんてないんだよ


私も多分出来るんだ


果南ちゃんたちは自分を取り囲む景色がめまぐるしく変わっても踊り続けていて、

 

 

あ~~~!これだこれだ!
いつから反骨精神を忘れて周りに左右されてたんだ私は!
運命すら調教して意のままに乗りこなしてやろうという精神を忘れたんだ!

 

そんなふうに思った

 

フツーの高校三年生が、そこに無いレールを描いて、決められていたはずの進路すら塗り替えて、電車を自由に乗りこなしているじゃん


じゃあ私にも出来るよ


いつか果南ちゃんみたいに幼少期の自分の手を取れるよ
今はなんていうか、かなり恥ずかしい大人だからムリだけどさ

 


なんかムシャクシャしてきたな自分に

こんなことを果南ちゃんに教えてもらうまで分からないんだからホントにしょうもないヤツだよ私は


MVを見終えたときには自然と泣いていたよ

 


希望に満ちていて、
でもどことなく寂しい曲です 

 

押し寄せる郷愁に殺されそうで、
でも果てしなくあかるい曲です


電車、少し好きになれます


降りられないって決めつけてただけなんだ
好きな場所で降りて、好きな場所に行っていいんだなっていう当たり前のことに気付けます


月曜からまた電車乗って仕事に行こう
起こることを出来る限り楽しむ


楽しめない日だって絶対あるけどそんな日はサボってどっか行こう

 

レール、自分次第でたくさんの場所へ続いてるらしいから

 

遠い駅できっと何かが待ってるって果南ちゃん言ってたし

 

 


さあどこに行こうかな